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Slurry of insolubilizing materials such as heavy metals TP-S重金属等不溶化材
スラリー
TP-S

TP-S」は対象土砂と混合することで、1剤により自然由来で存在するほぼすべての重金属を不溶化できる重金属等不溶化材スラリーです。スラリー状(液状)のため有効成分がナノスケールで分散するため対象土砂に浸透する効率が高く、均質な混合を実現することから、少量で安定的な重金属不溶化処理を行えます。添加後の土砂は中性領域となり、生態系に悪影響を与えない仕様で、排出される廃棄物の量を抑制することから、処理先の負担を大幅に減らすことができます。その新規性と進歩性が認められNETIS登録を受けており、特許も取得しております。

特許取得

NETIS登録番号 KK-230010-A
特許番号:特許第6818286号
発明の名称:泥土や土砂に含まれるフッ素及び/又はヒ素の不溶化方法

特許取得

特許番号:特許第7228175号
発明の名称:吸着能増強剤、及び自然土ベースフィルター

対象重金属等(第2種特定有害物質)

砒素(As)、フッ素(F)、クロム(Cr)、シアン(CN)、水銀(Hg)
鉛(Pb)、セレン(Se)、カドミウム(Cd)

TP-Sの特徴

使用例

中間処理工場(不溶化処理・固定処理)での利用

従来処理の場合

TP-Sの場合

建設現場等で発生する自然由来重金属対策~盛り土、封じ込め~

建設現場にて発生した自然由来の重金属汚染土にTP-Sを混合し、より安定な状態で盛り土として静置できます。
TP-Sはスラリー状(液体)かつ安定性が高いので、オンサイト処理でも高効率に作業ができます。

盛り土の岩ズリ対策としての活用~吸着層工法~

現地盤にTP-Sを混合し重金属吸着層を設け、重金属等を含む土壌・ズリを上に盛土します。
浸出水中の重金属は吸着層に吸着し、基準値以下として地下水浸透水または表流水として排出します。

汚染土対策として活用~原位置不溶化工法~

汚染土砂を掘削しTP-Sを添加して十分に攪拌します。
不溶化された処理土に対して公定法分析を行い、問題無ければ埋め戻してセメント等で覆い、施工完了です。
(観測井戸による定期的な観測が必要です)

TP-Sとは

TP-Sはアルミニウム置換アカガネアイトを主成分とするスラリー状重金属不溶化材です。 アカガネアイトの化学組成はFeO(OH)ですが,鉄(Fe)の一部がアルミニウムで置換されています。
長さ数百nm以下の棒状粒子で,トンネル構造を持ち,内部には塩化物イオン(Cl-)が保持されています。また,粒子の表面やトンネル内部には多数のヒドロキシ基(OH)が露出しています。

TP-Sの不溶化機構

ヒ素・クロム・セレン

粒子の表面には多数のヒドロキシ基(OH)が露出しています。
ヒ素(下の図ではヒ素=5価のヒ素)は,表面のOHを置換して鉄と結合します。

フッ素・水銀

表面のOHを置換して鉄に結合します。
トンネル構造内部の塩化物イオン(Cl-)と陰イオン交換します。

鉛・カドミウム・シアン

鉛は表面のOHのHを置換して結合します。
鉛は隣接する2つのOHのHを置換して結合することもあります。

重金属結合機能

TP-Sと他不溶化剤の比較

試験内容

TP-S、ポリ鉄、酸化マグネシウムの重金属類の不溶化性能比較試験をヒ素(Ⅲ・Ⅴ)・鉛・カドミウム・フッ素・セレンの単独溶液を用いて行いました

試験方法

  1. 各資材を0.5%添加攪拌の後pH 調整を行い、密栓して60 分間連続振とう
  2. 静置後、上澄み液を0.45 μm のメンブレンフィルターでろ過し、ろ液を分析

試験結果

重金属結合機能

※ヒ素用に酸化水酸化鉄の割合を増やしたタイプのデータです。
注:実排水では共存イオンの影響を受ける場合がありますので、試験による確認が必要です。

TP-Sの性状規格

製品名 TP-S
外観 褐色液体
pH 2.0~3.5
比重 1.2~1.3
荷姿 1㎥コンテナ

※上記荷姿以外についてはご相談ください。

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